2005年7月17日

取材もかねて、ミュンヘンから南西へ40分の所にあるペッキング(人口5000人)の村で、CSU(キリスト教社会同盟)地方支部長が催したグリルパーティーに行く。イルゼ・アイグナーという連邦議会議員と後援会の人々も来ていた。シュタルンベルグ湖に近いペッキングは、ドイツでも指折りの高所得層が住む地域で、豪壮な邸宅が並んでいる。

高所得層が多いために、住民の中にCSUが占める割合は60%にとどまっており、緑の党や自由民主党、また無党派有権者機関(PWG parteilose Waehlergemeinschaft)という無党派層の党も、無視できない存在となっている。興味深いことに、CSU地方支部長のパーティーなのに、緑の党を支持する住民も来ていた。

アイグナー議員によると、CDUとCSUが政権についても、環境税の廃止は不可能であるほか、原子力発電所の稼動期間を延長できても、新しい原子炉の建設は難しい。オスカー・ラフォンテーンが加わった左派政党WASG・PDSは、全国で10%、旧東ドイツで30%の得票率を確保する可能性があるという。社民党は、支持者層を切り崩される恐れがある。